知っているようで知らない、燕三条とはどんな街?

燕三条北部の弥彦山 地域紹介

燕三条はどんな街

燕三条の街

燕三条という名前を聞いたことがありますか?首都圏に住んでいてもその名前を知っている人がいる反面、まだまだ知らない人も多いかもしれません。

名前の由来

燕三条は新潟県の地域の名前です。燕市と三条市から成るため2つを合わせたエリアとして燕三条の名前が有名になっています。金属加工の技術が受け継がれているこの地域では、酒器や刃物、水切りのラックなどステンレスや銅、錫を使った製品が有名です。

もう一歩、燕三条を知る

今回はもう一歩踏み込んで燕三条の地域を理解してみましょう。燕市と三条市を合わせた名前、そう言ってしまえばそれまでなのです。しかしこの地域には燕と三条の名前だけでは語れない周辺地域の特性が生かされた側面があるのです。まずは燕市の北西部にある弥彦村。ここから採れる銅が燕三条の銅製品の技術を支えています。また三条市の南東部に位置した下田村(しただむら)の木炭が金属加工を行うときの熱の供給源として重宝されていました。エネルギー革命の時代を経て、その産業は衰退していきますが2005年に三条市の一部となるまで、確かに存在した燕三条の伝統を支えた地域です。ちなみにアウトドアブランドのスノーピークは現在こ三条市の下田地区に本社を置いています。

東京からはどうやって行く?

東京からの距離のイメージ

新幹線

所要時間は停車駅によりますが1時間半〜2時間程度です。新幹線の駅は燕市と三条市の境目に位置しています。新幹線駅新設の際に燕市と三条市の誘致合戦の末、名前は燕を先に起き駅長室は三条市に置くという落とし所にしたのだとか。今でこそ浸透している燕三条ブランドですがどちらの市が前に出るかというのは死活問題なのかもしれません。

道路

車で行く場合は交通状態にも寄りますが4〜5時間程度といったところ。練馬から関越自動車道、北陸自動車道を通る道となります。インターチェンジは三条燕インター。あれ、燕三条じゃないの?と思われると思います。設置場所が燕市である代わりに名前は三条が先とこちらも何かしらの競り合いがあった気配がしますね。インターチェンジと新幹線の駅はほど近くにあり、コンパクトシティ化されています。

街の歴史

燕三条の歴史のイメージ

技術の伝承

燕三条が今のような匠の街に成長してきた歴史は江戸時代に和釘の製造が奨励されたことが大きく関係しています。また隣接する弥彦村の弥彦山から採れる銅と、渡り職人によって伝えられた鎚起銅器(金槌で叩いて銅板から立体的に作られた銅器)によって金属製品を生み出す地域としての立場を確立します。

燕と三条は仲が悪い?

ある側面では、職人の町としての燕市と商人の町としての三条市それぞれの存在感を感じることもあります。三条市は安く買って高く売る商人気質が強くケチである、など現代となっては身も蓋もない説が目に入ってきたりもします。駅名やインターの名前では燕三条なのか、三条燕なのかで対立したという話もあり、両者の仲が悪いと言われることもあります。隣り合う市が仲が悪いとはどいう状況なのでしょうか。市民同士が鉢合わせるたびにケンカが始まるようなことが現代ではないであろうことは容易に推測できますよね。大きなお金が動く都市開発では利権も絡んだ競り合いがあったとしても不思議はありません。それでも仲が悪いという表現は適切ではないような気もします。興味深いのは、一括りに呼ばれる燕三条の地域ですが、2つの異なった気質が合わさってうまれたものということですね。ものづくりの匠としてのカラー、それを世に売り技術の継承に経済的に貢献した商人としてのカラー、どちらかが欠けては今なお受け継がれる燕三条のバリューはなかったのかも知れません。

今、なぜ燕三条が注目されるのか

燕三条が注目されているイメージ

燕三条が注目されることの意味はいくつかあります。そもそも職人が一つ一つ手がける商品は品質が良いです。

しかしそれ以外にも、メイドインジャパンの価値を過小評価しないという意義があります。先進的で利便性の高い欧米の文化に右へならえの姿勢だけではこの先の日本の価値は随分薄まってしまいます。チーム一丸となって、世界でも周りと同じことを求めることが日本の良さを消してしまうということです。日本独自の進化を遂げ、築き上げた文化や技術を自信を持って磨き続けることが日本の価値を高めていきます。日本の持つユニークさ、これに大きく貢献するものの一つとして燕三条の金属工芸品が注目されています。一つ一つの商品を見てその魅力を確認してみるのはいかがでしょうか。

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